- 西脇 勝美
- 汐留営業所所属 ドライバー
2013年入社
入社から今日まで
10年ほどタクシーの乗務員をしていたのですが、やはり将来に対する不安があり、転職を考えていたところ、インターネットで見つけたのが当社でした。「テレビ局の仕事」というのに興味を持ったというのはありましたね。以後、ニュース番組の仕事をメインにドライバーとしての業務を8年ほど続け、現在は新木場営業所で配車デスクの業務に就いています。箱根駅伝や東京マラソンなどの大きなイベント、事件や事故が発生したときなどの、急な要請や欠員をカバーする応援要員として、ドライバー業務も兼務しています。
東日本大震災の現場にも急行
報道の仕事では様々な現場にでかけます。生々しい災害の現場はもとより、時には「逮捕寸前の有名人」を張り込む現場にも行ったりします。
東日本大震災時は当社のドライバーも発災後、亀裂が入った東北自動車道を北上して被災地を訪れました。防護服を着用して福島原発の取材にも同行しました。被災地のあまりの惨状に百戦錬磨のカメラクルーもさすがに言葉を失い、「ここで私たちは何を伝えたら良いのか」と全員が暗い気持ちになりました。
「ワンクルー」として喜怒哀楽を共有
ニュース番組の取材では、例えば起きたばかりの大事故の映像を生放送に間に合わせるという使命を帯びることもあります。そうしたときに、渋滞をなるべく避けて、いち早く現場に着き、スムーズにクルーを送り、滞りなく取材を進行するのがドライバーの腕の見せ所。些細なことに思えるかもしれませんが、降車させるべき場所や待機する場所にも細やかな“気配り”が求められます。
私が好きなのは、そうやって録り終えた「素材」を送信し、帰路に着く車中にてその映像がオンエアで流れるのを皆で確認したとき。「ホッ」という安堵感が車中に広がります。「ワンクルー」の一員として、私たちドライバーもまた喜怒哀楽を彼らと共有していることを実感し、やりがいのようなものを感じる瞬間でもあります。そしてそんな日は、局に着くとスタッフの皆が私に声を掛けてくれます。「よかったね」「ありがとう」。
何でも気軽に訊ねてくださるような方と
視聴者としてではなく、報道に携わるスタッフの一員として、喜怒哀楽を伴う様々な現場の空気に実際に触れるのは、貴重な人生経験だと思います。そうしたことに興味を持てる方、そして、好奇心や向上心を持って、不明なことがあれば先輩に何でも気軽に訊ねてくださるような方と、いつか同僚として働くことができたらと願っています。